「こっちが空ッ」
方向感覚を掴んだからって
油断したつもりは
なかったのに
がしッ!
何かが足に絡まって
動けない!!!
「くうッ」
必死で足に絡んだモノを
外そうと
足掻けば足掻く程
それは私の足首を
さらに強く引き寄せようと
言わんばかりに
絡みついてくる。
「もおおおおおおおッ」
ワナに掛った動物みたいに
私は自分の無力さを
呪うしかないのだろうか。
「トーコちゃん」
私を呼ぶ
幼いセイの声が聴こえた。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂044
≪〜完〜≫
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