本気ッ♂045
ひとつの方向へ向かって
凄い勢いで流れている泥水に
上半身を引っ張られ
足だけが何かに絡まって
カラダが
ふたつに割けそうになる。
「くうッ」
だけどッ
私はこんなトコロで
死ぬワケには
いかないんだ!!!
「セイが…」
セイが私を
呼んでいるんだからッ!!!
「くぬおおおおおッ」
ドガッ!
水中で私の蹴り出した足が
何かにヒットするッ。
その瞬間ッ。
ガシッ!
私のスカートのベルト芯に
何かが引っ掛かり
「!!!!!!」
水の流れと
反対に強く引っ張られた!!
どばあッ!!!
「ぷはッ」
その勢いで
私の顔が濁流の中から
飛び出してッ。
誰かにアゴを
掴まれているッ。
「このバカがッ!!!」
えッ?
「セイッ!!!!!!」