本気ッ♂040


「先頭はトーコ。
俺は最後尾を行くから」

セイはそう言うと

私の肩を
駅とは逆の方向へと
押し出した。


「こっちの
マンホールみたいな
ドアの向こうって

すぐ駅前に繋がって
いるんじゃないの?」


「このドアを今開けたら
一度に
水が押し寄せてきますよ」


セイに質問したつもり
だったのに

カノンくんが返事をする。