ひえええええええッ。
慌てふためいて
引っ掛かってしまった
足を外そうと
ガチャガチャ!、と
あがいた瞬間
「あッ」
ロープが腰から
スルリ、と抜けてッ
「トーコさんッ!?」
少女の悲鳴の中
私の上半身が
真っ逆さまになるッ!!!
「…うそでしょおおおお」
宙づりになった私の下半身が
おおきく露出して
まさに
パンツ丸見え!
大サービス状態でッ!!!
グググググ。
ハシゴが
妙な音を立てながら
動揺いっぱいの私のカラダを
ゆっくりと
下降させていったッ。
「……」
こんな日に限って
哀しいくらいの
セクシーパンツッ。
少女の目は
まるで売女を見るようでッ。
こっちを見上げている
少女の眉が困惑に歪むッ。
…いつもこんな下着を
愛用しているワケでは
ないんですッッ。
これもそれも
カノンくんがッッ。
「…ごっくんッ」
カノンくんの意識が
戻ってなくて
よかった、って
一瞬でも
思ってしまった私は
悪魔でしょうかッ。
「…トーコ、お前って
こんなときでも
トーコなんだな」
セイの冷静なツッコミが
哀し過ぎだったッ。