私に向かって
懐中電灯を当てていた
セイは
悪気なく
苦味潰した顔をしていた
私を見て
本気で心配したんだと思う。
思うけどッ
「止めてくださいッ!
そんなトコロでしたら
確実に私に
掛るじゃないですかッ」
その通りッ!
なのにッ。
「水だけでなく
ションベンまで嫌うのか」
なんてッ!!!
セイはどうして
少女の気持ちを
弄ばずにはいられないのかッ。
「うッ、う」
ほら、少女が
また泣き出しちゃった
じゃないッ。
「絶対オシッコなんか
しないから!、ねッ!?」
「トーコさん
我慢はよくないですよ」
ってッ!
カノンくんッ。
どうして
アナタまで
余計な口を挟むのかッ。
「……」
見てくださいッ。
少女の
耳まで赤くなった
ビックリお目目の
この顔をッ!!!
「カノン。
お前は
トーコの放尿シーンを
そんなにしてまで
観たいのか?」
「!!!」
「セイッ!」
もう、ひっちゃか
めっちゃかだッ。
「うッ、う、えッ」