セイの制止の声が
地下道に空しく響いて
ペコムッ!
腐れ掛っていた弱い部分に
少女の体重が過剰に掛って
ハシゴが無残に
折れ曲がる!!!!!
「え」
少女のまるいカラダが
空中に浮いたかと
思ったら
私が助けの手を出す
暇もなく
赤い光が揺れる
水の張った床に向かって
あっという間に落下して
どーんッ!!!!!
地響きのような音がする!
「ヤダッ、うそお」
うそでしょおおおお!!!
「カノンッ!!!」
床底に向けた
セイの懐中電灯が
少女の下敷きになっている
カノンくんの姿を
照らし出し。
「カノンくんッ!?」
「カノンッ、しっかりしろ!
聴こえるか!?
カノンッ!!!」
そのあまりの衝撃に
その場で固まっている少女に
懐中電灯を強引に預けて
セイが泥水の中から
カノンくんの上半身を
抱きあげた。
「おいッ、カノンッ!
カノンッッ!!」
「……」
「……」
セイに頬を
連打されても
カノンくんが
意識を取り戻す気配は
ない。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂038
≪〜完〜≫
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