「片手でハシゴを壁に
抑えつけるようにして

上半身を乗り出してみろ!」


セイの指示通りに

私は勇気を振り絞り
上半身を乗り出してみたら


「あ、通せたッ!」

思わず喜んだ瞬間

手から矢が滑って


「うそッ」

カラカラカラ、と

水底に向かって
矢が一直線に落ちていく!


「ヤバッ!!」


慌てて
矢を拾おうなんてしなくても

よかったのに…。


「トーコッッ!!!!」


私のやるコトは
こんなときでさえ

セイの想像を
遥かに超えてしまっていた。





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂037

≪〜完〜≫


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