本気ッ♂024
車の後部座席にいた
オトコのトコロに
私と少女が
満員電車のように詰め込まれ
「おいッ!、よせよッ!」
このオマケの濡れネズミは
外につまみ出せ、と
びしょ濡れだった
私のカラダを
オトコが堪らず拒絶したッ。
「ちッ、うっせーな!」
運転席から出てきたオトコの
車ではないのか
後部座席なんか
シミになっても
いいじゃないか、と
言わんばかりに
面倒臭そうに
私のコートの背中を掴むッ。
「…やッ」
さっきまで
声も出さずにいた少女の
恐怖に震えるちいさな声に
「大丈夫ッ!
絶対に
見捨てたりしないからッ」
私は保護本能を刺激され
両手足に力を入れ
後部座席で踏ん張ったッ。
なのにッ!!!
「手間
掛けさせるんじゃないよ!」
「きゃ」
肌蹴ていたスカートの裾を
外にいるオトコに
捲り上げられてッ!!!
「何だ、このネズミチャン
随分キャラ違いなパンティーを
つけてるじゃん」
その手が下着に掛るッ!
「高そうな下着だな」
コイツも意外と金
持ってるのかもよ、なんて
私を値踏みしてッ!
「何するのよッ!!!」
私はカラダを反転させて
オトコの手を
運転座席と私のカラダで
挟み込んだ!
「何やってんだ!
サイフの入ってる
コートだけ剥いで
そんなネズ公
さっさと外に放り出せよ!」