「ずぶ濡れじゃない。
乗りなよ」

送っていくよ、ってッ

声を掛けられたのは

カサのない私ではなく
カサを持った少女の方でッッ。


もしもしもしッ!!!


どう見ても
可哀そうなのは
私の方なのにッ。


車のドアが開いて

「何をするんですかッ」

後部座席のオトコが
少女の手を掴んで

車の中に
押し込もうとしていてッ!


「アンタ達ッ
やめなさいッッ!!!」

私はオトコと少女の間に
カラダを割入れるようにして

オトコの手に噛みついた!


「うあッ!」

「何だ、この汚いのッ」


オトコに濡れた髪を
掴まれて引っ張られるッ。


「……」

その場に
尻モチをつくようにして
固まってしまっている少女に


「何やってるのッ!
走って逃げなさいッ」

私の怒声に

「…だって…!」

少女が
やっと声を振り絞った。


「何やってんだよッ」

舌打ちしながら
運転席からオトコが出てきて

少女のヒジを乱暴に
引っ張ると

私が半分
カラダを取られていた
後部座席に

少女を無理やり
詰め込みながら


「面倒だから
ふたりとも拉致っちゃおうぜ」


「……」

少女のやわらかい肌が
私の頬に触れる。





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂023

≪〜完〜≫


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