「…そうだったんですねッ。
そうですよねッ」
少女の安堵した声が
聴こえてくるッ。
「カノンくんは
美意識の高いヒト
ですものね!」
なんか
おかしいと思ってました
ってッ。
ど〜ゆ〜意味かなッ。
「…写真は
盗むつもりだったんじゃ
なくてッ!
濡れてクシャクシャに
なっていたのを
乾かそうとしてて…!」
「……」
「乾かそうとして…」
「……」
せっかく少女が
自分で
語ろうとしていたのに。
「……」
無言のカノンくんの
その目が
少女の口を
再び堅く閉じさせるッ。
「乾かそうとしていたのを
お友達に
見つかっちゃったん
でしょッ!?
ねッ!?
そうなんでしょッ!?」
なんて
私が必死に
フォローしているのにッ!
「…まあ、いい」
セイが
私のコトバを遮ったッ!!!
「カノン。
例のモノは
全部揃ったのか?」
なんてッ
自分が疑問を
投げ掛けて置いて
どうして
途中で
話をぶった切るかなッ。
「一応、言われた通りに
水に強いヤツを
持ってきましたけれど
こんな狭い場所で
上手くいくでしょうか」
筒状の荷物の中から
カノンくんが
取り出したのは
黒光りした弓と
矢、だった。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂036
≪〜完〜≫
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