今の
ティッシュが
床に落ちた音…?
「お前らッ
上で何をしてるんだッ!?」
バシャ、バシャ、バシャ。
「バシャ、バシャ???」
…セイの怒声と
その予想外な音達に
こっそり下の様子を
窺ってみると
「えッ」
落ちたモノを
懐中電灯を照らして
確認するセイの
足元が
水没している!!!!
「うそでしょおおおおお!?」
「!!」
私の視線に気がついたセイが
慌てて
私の方に懐中電灯を向けて
光源を変えても
もう遅かった。
「もしかして
地上から水が流れて
きているんですか?」
私と同じく
セイの足がふくらはぎまで
水に浸かっているコトに
気がついた少女の
声色が引きつっているッ。
「…たくッ」
作戦変更だ、と
セイが溜息をつきながら
ケータイを切った。
「バレたんなら
しょうがない」
「バレたんなら
しょうがない、って…
あはッ!?」
作戦って、何ッ?
変更、って…。
「…ごっくんッ」
…この状況下での
”変更”ってゆ〜のは
どう脳天気に考えても
いい意味では
ないですよねッ。
「この地下道は元々
大雨で増水したときに
線路に水が
流れ込まないように造られた
調圧水槽だったから」
はいッ!?
「最新式の調圧水槽が
駅の向こうに出来て以来
こんな大雨が降ったのは
初めてらしいから」
それは設計ミスなのか。
「お役御免になったハズの
調圧水槽が
立派に
現役だったなんて、な」
セイは自嘲気味に
答えてるけど。
「…水かさがこのまま
どんどん増えていったら
私達どうなるんですか?」
「……」
少女の質問に
セイは
答えを躊躇っていた。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂034
≪〜完〜≫
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