「尊敬する相手に
陽気な、なんて表現は
失礼だろうが!」
どこまでも
おめでたいヤツだ、って
セイが肩を落としたッ。
…だけど!
「私ッ、本当に
そんな酷い恨みを
買うようなコト
あのオンナノコに
した覚えはないしッ」
第一、会ったのだって
昨日が初めてで。
「…あ」
まさかッ!
思い当たるフシが
ひとつだけ。
「セイの昔の彼女…
だったとかッ!?」
「……」
「セイに片想い
してるとかッ!?」
「……」
私の発想に
セイがおおきく溜息をつくッ。
「俺は今も昔もオンナと
トラブルを起こすなんて
手抜かりはしない」
ってッ!
…おいおいおいッ。
その自信は
どこからくるのかッ。
「なあ、カノン?」
「……」
ベッドに横たわったままの
カノンくんの顔を
セイが
覆い被さるようにして
覗き込んでいる。
「自分の
オンナの始末くらい
自分でつけなきゃな、ん?」
思わせぶりな
セイのひと言に
「……」
カノンくんが
気まずそうに
その表情を曇らせて。
「あの子。
カノンくんの知り合い
だったんだ?」
いつになく
私の勘が冴え光った。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂012
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。