セイにメールする口実を
喉から手が出るくらい
渇望していた
シンスケにとって
白い学ランを校内で
見掛けた話など
まさに格好の口実でッ。
セイとメールを交わせるなら
何でも話してしまうであろう
そのヒトに
私はもっと注意深く
釘を刺しておくべきだったッ。
「まさかッ」
…ナンノの目撃情報も
シンスケ経由で
セイの耳に入ったりは
しないよねッ。
カノンくんと
手を繋いでいたのを
私はナンノに
しっかりと
見られてしまっていてッ。
「……」
もし知られてしまったら…!
想像するのも恐ろしい展開に
自分の心臓の音が
ドクドクと
音を立てているのがわかる。
なのに
「…気になりますか?」
カノンくんが
フッと意味ありげに
含み笑いを
したりするからッ!!!
ガシッ!
セイがカノンくんの
白い学ランの
胸ぐらを掴んだッ。
「セイッ!」
それはカノンくんの挑発だと
セイは
わかっていたハズだった。
わかっていたハズ
だったのに…!!!!
セイの拳が
カノンくんの顔面めがけて
「セイッ
それはダメええええ!!!」
振り下ろされる!
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂011
≪〜完〜≫
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