低い声に振り向くと

私の大事な
ピンクのお手紙を

まるで汚物のように
長い指で摘まみあげて

不愉快そうなセイが
私の背後に立っていてッ。


「とんでもないモノ」を
貰っちまったな〜」


なんて。

私の頭頂部に
自分のアゴを乗せて

カコカコと動かしているッ。


「誰から貰ったんだ?」

「……」


ふくふくホッペのオンナノコ

なんて
口が裂けても言えませんッ。


「ご丁寧に
復元しているんだから

トーコが自分で
破ったんじゃないんだろ?」


「……」

それはカノンくんが

なんて
答えられるワケもなくッ。


「どうして
黙っているのかな、ん?」


セイが
私に体重を掛けながら

ピンクのお手紙を
私の目の前で
ぴらぴら、したッ。


「……」

どうしよおおおおおおお。

どうすればいいんでしょうかッ。


「…あはッ。

セイ
寝てたんじゃなかったの?」


「まずは
俺の質問に答えようね」


私の耳元でささやかれた
セイの声が

いつにも増して
怖かったけど。


本当に恐れるべきモノが
もっと他にあるコトに

私は気づくべきだった。





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂010

≪〜完〜≫


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