「…これがおねえさまの答え
なんですね…!」

「違ッ…!」

少女のまあるい二の腕が
ぷるぷると震えていて。

「待ってッ!
今、そっちに行くからねッ」


何の言い訳も
思いつかないまま

私は慌てて
階段を駆け降りていた。


「彼女なら
もう行ってしまいましたよ」


息を切らしながら
中庭に駆けつけた私に

カノンくんが
平然と声を掛けてきて。


「……」

「…そんな目で
見ないでくれますか」

カノンくんが
困った顔を”作って”みせる。


「…どうしてッ」

どうしてこんなコトが
出来るかな…。


芝生に散らばっていた
少女のココロを
拾い集めながら

何だかナミダが溢れてきた。


「…泣いているんですか?」

「……」

「トーコさん…?」


話し掛けてくる
カノンくんに
答えてあげる気力なんて

今の私には
持ち合わせてなど
いなかった。


ましてや

そこにいろんな悪意が
隠されていた、なんて

想像できるワケもなく…。





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂009

≪〜完〜≫


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