「どおおおおおしよおおおお」
私は思わず
渡り廊下の端に座り込んだ。
「…セイ先輩って
嫉妬深いから」
「!?」
「真っ赤なハートの
シールなんてついた
思わせぶりな封筒を
見ただけで
逆上しそうですもんね」
ちょっと小バカにした
トーンで
私の後ろから
話し掛けてくる
その声は…!
「カノンくんッ!?」
「さっきのオンナノコから
貰った手紙なんでしょ?」
ってッ。
「どどどどどどうしてッ
カノンくんが
知ってるのッ!?」
「……」
私の問い掛けに
カノンくんはちいさく
口元だけ笑っててッ。
「……」
「……」
…それは
カノンくんが
知り得るワケがない
事実のハズだった。
彼女から
手紙を受け取ったのは
マンションの
エントランスだったし。
そのとき
カノンくんは
お風呂に入っていたハズで。
しかも…!
今ケータイで
ピンクの封筒だとは
ママと話していたけれど。
「赤いハートのシールなんて」
ひと言も口にはして
いないのに…!!!
「どうして…?」
「…お探しの手紙は
コレじゃないですか?」
「え」
カノンくんの胸ポケットから
半分に折り曲げられた
ピンクの封筒が
顔を覗かせる。
「…どうして、それをッ」
カノンくんが
持っているの…!?
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂008
≪〜完〜≫
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