シャアアアアアアア。
「冷たッ」
セイに突然
下半身にシャワーを当てられ
「…どうして
そんなに自分を
抑えてるのかな?」
セイの唇が
私の唇に
触れるか触れないかの
微妙な位置で
意地悪く動いている。
「……」
私が答えようと
少しでも唇を動かせば
触れてしまいそうだッ。
「ん〜?、答えは?」
セイが
答えを求めてくるけれど。
「……」
せわしなく動き続けている
セイのその巧みな演奏に
返事を返す余裕なんて
あるワケがないッ。
「かわいいトーコが
はやく私を食べて、と
真っ赤に熟してきたぞ」
なんてッ!!!
妖しい目を輝かせながら
私を見るのは
やめてくださいッ!!!!
「…セイは…!!!」
私が唇を解放した瞬間。
シャアアアアアアアアア。
セイに水圧をあげられた
シャワーが
私達の足元で
我慢できない、って
言わんばかりに
さらに
その身をくねらせたッ!
「…もういいからッ!!!」
それは
前置きはもういい、って
意味だったのか。
それとも
お遊びはもう終わりだから
出て行って、と
いう意味だったのか。