「カノンくん。

セイのコトバに甘えて
任せたりしてしまったモノの

あまりに申し訳なくって

きっと気になって
眠れなかったのね」

ママはひとりで
納得しながら

「カノンくんには
自分で洗わせてあげましょう」


浸け置き洗い用の洗面器と
洗剤と一緒に

カノンの下着を
キッチンへと
持ち去っていったけどッ。


「…ママ。

キッチンでカノンくんに
洗濯をさせるつもり
なのかなッ」


「…だろ〜な」

セイが長い指で
自分の髪の水滴を
乱雑に払い落した。


「…あと10分経って
戻ってきても
まだ風呂に入ってたら

今度はシャンプーじゃなく
洗わなくてもいいように

全身脱毛してやるからなッ」


なんてッ。


勢いを削がれて
ヤル気を失くしたのか

そのまま
私を洗面所に残したまま

後にしようとする
セイの後ろ姿に


「…カノンくん。
告げ口しなかったね」

私はそっと声を掛けてみる。


「……」


「いやッ!、そのッ!

何だかんだ言っても
カノンくんは
まだ中学生だな〜ってねッ」


私は
自分の余計だったひと言を
なかったコトにするように

セイの背中をそのまま
勢いよく押し出すと



「…わかってないな。

トーコは」



「え?」


「……」

セイは振り向きもせず


ドアを閉めた…。





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂005

≪〜完〜≫


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