はいいいいいいいッ!?


「だから洗おうかと
思ったんですけれど」


「……」

…今ッ。

私はカノンくんから
とんでもない発言を
聴いた気がしますけどッ。


ブラの汚れなんて
たいしたコトは
ないハズだしッ。

ここは落ち着いて…!


「…トーコさんは
一度つけた下着を洗わずに
使い回すんですか?」


カノンくんは
何に動ずるコトなく

脱衣カゴの中から
さらに私のパンティーを
取り出したッ!!!!


「そんなのッ
チェックしなくて
いいからッッッ!!!!!」


私が叩きつけるようにして
投げつけた
泡だらけのタオルが

バシュッ!

タオルがモロに
カノンくんの顔に当たって

「…痛ッ」

カノンくんが
その場に座り込むッ。


「……」

目の中に泡が入ったのか

カノンくんが
おおきな目を押さえながら
そのまま、うずくまっていて。


「うそッ、ごめんッ」

私は
バスルームのドアの外に
掛けてあったバスタオルを
急いで掴んで

バスルームの中で
カラダを包むと

脱衣場になっている
洗面所に飛び出したッ。


「目、早く洗い流して!」


私みたいに
目がちいさければ
飛んできた泡なんて

そう簡単に入ったりは
しないだろうに。

カノンくんも
セイと同じく
無駄に目がおおきいからッ!


「もしかして
コンタクト、とかッ!?」


ちょっと見せて!、と

カノンくんの顔を
覗き込もうとした私に


「…大丈夫ですから」

と拒絶しながら

止まらなくなっている
ナミダを

私の脱ぎたてのショーツで
押さえるのだけは

やめてくださいッッ!!!


「…お前ら。
何やってるんだ?」


え?