「カノンくんッ!
悪いけどッ早く出てくれる?」
真っ赤な片目をした
カノンくんを
私は洗面所から追い出して。
バタン!、ガチャッ!
洗面所のドアに
カギを掛けたッ。
「…ふううううう」
取りあえず
私はふたりを離すコトに
成功するッ。
「…どうして
アイツを逃がしてやるんだ?」
「逃がしたんじゃないよッ。
セイを残しただけだもんッ」
セイの問いに
私は目いっぱいの笑顔で
答えたけれどッ。
「……」
「……」
…やっぱ。
ちょっと白々しかったかなッ。
「…俺を残しただけ?」
セイがバスタオル姿の私を
真っ直ぐに見下ろしてくる。
「……」
出来すぎた完璧な
神様の最高傑作。
どの角度から見ても
スキがなくて。
睨みつけられているのに
違う意味で
ドキドキしてしまう。
「それって。
俺を誘ってんの?」
「……」
その深い色の瞳に
金縛りにあったように
私は声が出せないでいて。
「…O.K。
隅々まで
キレイに洗ってやるよ」
セイは
カノンくんが触れた私の下着を
ゴミ箱に投げ捨てた。
「…あッ」
やっとの思いで
声が出たときには
もうすでに私は
セイに抱きかかえられる
ようにして
バスルームに
連れ込まれていて。
「パパもママもみんな
まだ起きているのに…!
あッ」
そのセイの強い腕と感情に
逆らえない私が
そこにいる…。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂004
≪〜完〜≫
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