「愛を感じるか」
「……」
セイの問い掛けに
こっちの方が
さっきの自分のセリフの
恥ずかしさに
改めて赤面するッ。
「…ホント美味しいねッ。
口の中で
スポンジがとけちゃう
カンジが堪らないねッ」
美味しい、美味しい、と
気持ちを込めて
何度も言い直して
自分のセリフの恥ずかしさを
打ち消そうとした私に
「美味しいのは、わかってる」
機嫌が上向いていたハズの
セイの口がとんがってきてッ。
…ちょっと
やり過ぎたかなッ。
「……」
一転して
黙々と食べ出した私に
注がれているセイの
視線が痛いですッ。
「……」
「……」
「…おバカのトーコ!」
セイが沈黙を破って
私の指についていたクリームを
自分の指ですくい取った。
「ほら」
「……」
セイがクリームがついた
自分の指を
私の口元に持ってくるッ。
「×××」
セイの美しい口元が
3回、妖しく動いてッ。
今、私に発信した
その3文字はッ!!!!!
…まさかッ。
その指についたクリームを
この場で私に
”舐めろ”
となッ!?