ピンクに白の水玉。

ウサギのマークに
私の名前が
刺繍されているんだもんッ。


我が家のバスルームには

他にも
ベージュやら
グリーンやら
ブルーやら

オトコノコが
恥ずかしくなく使える
カラーが揃ってるんだし。


石鹸はともかくッ。

わざわざ
こんな乙女なタオルを
選ぶ可能性は
限りなく低いッ。


「シャワーの加減が
わからなくて

横に掛けてあったタオルを
たまたま
濡らしちゃったのかも
しれないしッ、ねッ」


私は自分に
そう言い聞かせて

大急ぎで
ピンクのタオルを
石鹸で泡立て始めた。


のにッ!


ガチャ。

「!」

シャアアアアア。

「!?」


バスルームの向こう。
水を出す音がする…?


「もしかしてッ!!!」

気の短いセイが
早くも待ち切れずに

私のカラダを洗おうと
スタンバイ
しているのかッッ!?


「…できるだけ
音を立てないよう
気をつけてるトコロを見ると」

セイってば

「突然バスルームに
襲撃を掛けて
驚かすつもりだなッ」


先手必勝ッ!


私は少しだけ
バスルームのドアを開け


「まだ5分
経ってないでしょッ!」


奇襲作戦は
バレバレだからね!、と

洗面所の水音がする方向へ
顔を向ける。



「え」

「…トーコさん?」


そこに立っていたのは
セイではなく


「カノンくん…」


だった!!!!!!!





熱愛ラッシュ!

本気ッ♂003

≪〜完〜≫


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