こんな羞恥プレイッは
最悪ですッッ。
目にもうっすらと
ナミダが滲んできて
悔しいですッッ。
なのにッ!
セイってば
涼しい顔で澄ましててッ!!
私ひとりが恥をかきッ
顔から火が出そうとは
まさにこのコトッ。
ああッ。
逃げ出したくても
逃げ出せないこの状況ッ。
両隣りの車両の乗り客も
みんなこっちを
気にしていますッ!!!!
「どうしたの?
もう終わり?」
身を震わせ
顔を背けていた私のヒザを
枕にするようにして
セイが澄んだ瞳で
私の顔を覗き込んでくるッ。
「……」
目が合うと
そのご自慢のおキレイな顔で
穏やかに哀愁たっぷりに
微笑んできたりしてッ。
「……」
このオトコッッ。
どこまで
私をを舐めているのかッ。
「…こんなに嫌な汗を
かかされたのは
久しぶりだわッ」
「そう?
俺はそうでもないけれど?」
「……」
「……」
…この憎ッたらしい
ヒザの上の芸術品を
どうしてくれようかッ。
あまりにアタマが
カッカし過ぎて
いい知恵も浮かばないッ。
だからと言ってッ
「…カノンもさ」
なんて
急に話を
本題に戻されてもッ。
「あんな肉まん女子中学生に
何を簡単に
ハメられているのやら」
え?