「持つべきモノは
学校の先輩だよな。
ちょっと連絡を入れたら
ワケも訊かれずに
後は任せろ、と言われたよ」
…それに比べて
私の学校の先輩なんてッ。
「……」
先輩のバカさ加減を
語り出すと
何だか自分の欠点を
あげ連ねてる気分になるから
あえて先輩の悪口は
やめておくけれどッ。
「…何だよ。
言いたいコトがあるなら
ちゃんと言えよ」
うつむいていた私の
アゴを人差指で
チョイとセイが持ち上げた。
「…電車に
乗ったのはいいけれど
学校の落書きは
どうするのよッ」
「それはシンスケさんに
頼んだから」
!!!!!!!
「だったらッ!
最初から
シンスケに頼んでれば
よかったんじゃないッ!!!」
「…状況が変わったからな」
「気が変わっただけ
じゃないのッ」
「母さんから
電話があってさ」
え。
「カノンが問題を起こして
さっき別れた駅の駅長室で
今、保護されてるらしい」
ってッ!!!!!!!!!!
「あはッ。
…保護、ってッ
まさか迷子ッ、とか?」
「……」
私のジョークに
セイが静かに苦笑いして。
「…電話の向こうで
母さんがパニックしてて
…まいったよ」
セイのその重々しい口ぶりに
「……」
私は
その事件の深刻さを
初めて理解した。
熱愛ラッシュ!
本気ッ♂018
≪〜完〜≫
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