【218】
マッチが7本乗っちゃう?
セイのまつ毛は
本当に長い。
ナナメ上から見ると
一層、ゴージャスで。
私は自分の中の欲望を
押さえきれなく
なってしまったッ。
「ねえねえ、セイ」
「ダメだ」
「まだ何も
言ってないじゃないッ」
「…お前が
ツマヨウジをたくさん
隠し持ってる段階で
大体の察しはつくからな」
セイが読んでいた新聞を
テーブルに投げ出して
呆れた目で
こっちを見てるッ。
「そう言えば
ちいさい頃のセイは
まつ毛に
マッチ棒6本を
余裕で
乗せていたわよね〜」
ママが笑いながら
私の手から
ツマヨウジを取り上げた。
「3〜4本の
記憶違いじゃないの!?」
驚く私に
「間違いないわ」
ママが自分の記憶力に
胸を張るッ。
「私の
7歳のお誕生日なのに
7本目がどおおおして
乗せられないのッ、って
トーコが
セイを泣かせてたもの」
「……」
「……」
とことんトーコッ☆【218】
≪〜完〜≫
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