【207】

手作り過ぎるモンブラン。

お菓子の教室のお試し体験に
ママと一緒に参加した。

「今夜は美味しい
モンブランが食べられるな」

ケーキ好きのパパの期待を
担いながら

ママと意気込んで
やってきたのに。

「申し訳ありません。
実はモンブランの絞り機の
調子が悪くて…」

お菓子教室の先生に
ヘラを渡され

栗ペーストと生クリームを
混ぜたモノを
スポンジのケーキ上に
ペタペタと
こんもり盛り上げていくッ。

「…なんか
お味噌屋さんの
お味噌みたい」

「こんなモンブランだったら
家で作れるよね」

ヒソヒソと愚痴をこぼす
他の参加者をよそに

ママが鼻歌交じりに
楽しそうに
何やら作業していてッ。

「…ママ、まさかそれを
スポンジケーキの上に?」

思わず私は息を飲んだッ。

「ママ、こう見えて
ちいさい頃、粘土で
ヘビを作るの得意だったの!」

ママが
えへん、と胸を張る…。





とことんトーコッ☆【207】

≪〜完〜≫



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