【211】
純然たる…。
現国の宿題。
《純然たると言うコトバを
使って
文章を考えなさい》
「…う〜ん」
「考えてる時間があったら
辞書を引け!」
机の上で突っ伏していた
私のアタマを
セイがノートの角で叩くッ。
「答えがひとつじゃない
問題って
センスが問われるから
慎重になってるのッ」
言い訳する私の手元から
宿題のプリントを
セイが取り上げて
《私は純然たるおバカです》
解答欄にボールペンで
なぶり書きッ。
「くぬううううううッ」
だけど、先生がその解答に
花マルをつけていたなんて
口が裂けても絶対
セイには言えませんッ。
とことんトーコッ☆【211】
≪〜完〜≫
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