【212】
記憶が消えても…。
試験前夜。
容量の少ない脳ミソに
詰め込めるだけ
詰め込んだッ。
「…いい加減にして寝ないと
試験中に
居眠りしちまうぞ!」
机から私を引っ剥がしッ
セイが無理やり
ベッドに横たわせるッ。
「眠ったら
覚えていたモノ全部
忘れそうな気がするッ」
この期に及んで
まだ諦められずにいる私に
セイが
乱暴に布団を被せたッ。
「ダメッ!
記憶が消えるッ」
「消えたら
そのときはそのときだ」
「もしッ
そんなコトになったら
セイのコトも
忘れてやるからねッッ!!」
「構わないさ」
セイが他人事みたいに
笑ってるッ。
「お前が全ての記憶を
失うコトがあっても
何度でも俺のコト
好きにならせてやるからさ」
とことんトーコッ☆【212】
≪〜完〜≫
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