【182】

ヌイグルミでひとり遊び。


自分の部屋で
新体操部のレオタードに
スパンコールを
縫いつけていたら

「走るトーコ」
「立ち止まるトーコ」
「振り向くトーコ」

…私の背後で
ゴマフアザラシの
ヌイグルミを相手に

セイがひとり遊んでるッ。

「うるさくて気が散るから
出て行ってくれるかなッ!?」

「…静かに
してればいいんだろ」

「……」
「……」
「……」
「……」

…私の一喝で
確かに
静かにはなったけどッ。

「……」
「……」

さっきからセイは
何をしているんだかッ。


私が恐る恐る
後ろを振り返ると

「?」

ヌイグルミが
ベッドの上に
仰向けにされたまま
放置され

その傍らで
セイが黙って満足そうに
ヌイグルミを
見つめていてッ。

「…何?
どうしたのッ!?」


「…様々な技を試されて
昇天したトーコと

それを見つめる俺」


「……」

セイのひとり遊びは
私のひと蹴りで
強制終了されたのは

言うまでもないッ。





とことんトーコッ☆【182】

≪〜完〜≫



この作品をお読みになった
感想をお寄せください。


下記の感想の中から
ひとつ選び

【いいね!】ボタンを押すと

お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。


絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。



特に感想はありません。
次の話も期待しています!
今回の話は特にお気に入りです!