【201】
探しモノの才能。
セイの部屋で
ポータブル
ミュージック・プレイヤーを
探してたら
見慣れない紙袋を発見したッ。
「何だろう…」
またセイが誰かから
プレゼントでも貰ったのかな。
中を覗いてみると
キレイにデコパージュされた
真新しいピンクのキラキラ
ポータブル
ミュージック・プレイヤー!
しかも裏面には
「私の名前が
刻印されているッ!!」
誕生日でも
記念日でもないのにッ
どうしてこんなモノが…。
「あ〜あ。
見つかっちまったか」
「セイ!」
「テストでいい点をとったら
褒美にやろうと
ずっと思っていたんだが…」
…ここのトコロ
ケアレスミスが続いててッ
確かに成績は
芳しくなかったけれどッ。
「でもッ
もう見つけちゃったから
私が貰っちゃっても
いいんだよね!?」
「今度のテストで
頑張ったらな」
セイが私から
プレーヤーを取り上げるッ。
「…いいもんねッ!
どこに隠しても
必ずまた見つけるからッ」
私の力強い宣言に
「…次のテストで
頑張ります、じゃ
ないのかよ…」
セイがガックリと
ベッドの上に腰を下ろした。
「だってッ!
テストでいい点を取るよりも
探す方が確実で
自信もあるもんねッ!」
「はあああ…」
セイが深い溜息をつくッ。
「…トーコはその才能を
もっと世の中の
役に立つようなコトに
使えればいいのにな」
とことんトーコッ☆【201】
≪〜完〜≫
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