【171】

サクランボの超絶テク。


缶詰のサクランボを
ひとり美味しく戴いていたら
横からセイがやってきてッ

「愛するトーコを
満足させる為に努力するのは

俺のオトコとしての
当然の務めだからな」

苦手なハズの
シロップづけのサクランボを
3粒いっぺんに口に入れたッ。


「私の貴重なサクランボッ!」

ナミダ目の私に

セイは
見事に3本連結した
サクランボを

口から出して
自慢げに見せてくるッ。


「そんな芸を見せつける為に
貴重なサクランボを
3粒もッ!?」

私はおおいに不満ですッ!!!


「ははははは!」

上機嫌なセイが
ふくれっ面の私の両頬を
片手で潰して

「俺の超絶テクニック。
本番を楽しみにしていろよ」

尖がらせた私の唇に
ちいさなキスを
ひとつ落としてくッ。


「愛するトーコを
満足させる為ならば〜♪

La、Ri、Lu、Reッ
Lo、Ro、Lo〜ッ♪」


…巻き舌セイが

準備体操は万全、と
言わんばかりに

動揺する私を
リビングにひとり残して

バスルームに消えて行ったッ。





とことんトーコッ☆【171】

≪〜完〜≫



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