【166】
ぶ?さん、生誕90年。
ねずみ〜らんどのぶ〜さんが
誕生して
この冬で90年になるという。
「ぶ〜さんも
ああ見えて、もう90歳かあ」
マンションの掲示板に
貼られていた
ぶ〜さん生誕90年の記念映画の
ポスターを見つめていると
「あら、ぶ〜さんは
年を取ったりしないのよ」
子ども達の夢を
壊してはいけないわ、って
ママが私の口を塞ぐけどッ。
「ぶ〜さんって
おじいちゃんじゃんッ」
「真っ赤な服着て
若づくり〜!」
通りすがりの
音楽教室の子ども達に
しっかり
聴かれてしまっていたッ。
「トーコ。それは
本当のコトなのかッ」
いつの間に現れたのかッ。
お馴染みのケンちゃんが
私を押し退け
ポスターのぶ〜さんを
凝視していてッ。
確かに私のひと言が
子ども達の夢を
壊しているッ!!!!!!
「あのね。ケンちゃんッ。
ぶ〜さんは永遠の…」
「90歳とはッ!
いやいや
まだまだお若いですなッ!」
「えッ?」
老いぼれに
夢を与える存在だ、って
ケンちゃんが
ポスターのぶ〜さんに
マジな顔して語り掛けてた…。
とことんトーコッ☆【166】
≪〜完〜≫
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