【162】

電子レンジ購入の適任者。


ご近所のタドコロさん家の
電子レンジがそろそろ
ヤバくなってきたらしく。

ママが
電気店で電子レンジを
私に見立ててきて欲しいって
アタマを下げてきたッ。


「家電なら私より
セイの方が断然、詳しいのに」

タドコロさんに
おつき合いするのが
嫌だからって

「トーコの方が適任だ」

セイってば
面倒なコトはみんな
私に押しつけてくるッ。


なのにッ!

「ママもセイの言う通り
トーコの方が
適任だと思うのよ」

「だけど、ママッ!」

確かに私の方が
セイよりいくらか親切に
タドコロさんとも
つき合えるけどッ。

「絶対、私よりセイの方が
高性能でお買い得な品を
見分けられると思うんだッ」


「家電なんてのはな。
性能や値段なんかより
もっと大事なポイントが
あるんだよ」

「何よ、それッ!」

「昔から猫に小判。
豚に真珠、ってコトバが
あるだろう?」

電子レンジなんて
扱えてナンボのモノ。


「トーコが扱える
電子レンジなら

間違いなく
タドコロさんにも扱えるから」


ママッ!

セイの失礼極まりない見解に
おおきく頷くのは

お願いだから
やめてくださいッ。






とことんトーコッ☆【162】

≪〜完〜≫



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