【159】

下着売り場の変態。


かわいいブラが
お買い得価格になっていてッ。

「セイに内緒で
買っちゃおうかなッ」

私が手を伸ばそうとしたブラに

毛むくじゃらの
黒くておおきい手が
伸びてきたッ!!!!!


「ああ、ごめんね。どうぞ」

「…結構ですッ」


さっきからこのオトコッ
私が触った下着ばっか
手に取っててッ。

だいたい下着売り場に
オトコひとりで来るなんてッ!


お店のスタッフのおね〜さんも
怪しいオトコだと思ったらしく

変態オトコに
ピタリ、と横づけして

オトコの触った下着を
黙々と片づけているッ。


こういうお店のスタッフは
大変だ。

気づいてはいても
お客をハナから変態と
決めつけるワケには
いかないし。


…ここはさっさと
買い物を終えて立ち去ろうッ。


「あの、これ
サイズ違いもありますか?」

オトコに横づけしていた
女性スタッフに
私が声を掛けると

「…私、店員じゃありません」

なんてッ!!!

「えッ」

アナタはただの几帳面な
お客さまだったのですかッ!!!


「スミマセンッ」

平謝りする私の横で
変態オトコが笑っててッ!!!

「ねえ、これって
色違いもあるのかな?」

変態オトコが
からかうように
私がスタッフと間違えた女性に
馴れ馴れしく話し掛けるッ!!

「その方
店員さんじゃないですよ!」

私は勇気を出して
変態オトコを断罪したッ!

のにッ!!!!!!!


「…私の彼氏ですけど。
何か?」

私にスタッフと
間違えられた女性が

私に冷たい目を向けながら
変態オトコに寄り添って…。


「……」

私のカラダから
ありとあらゆる水分が
なくなってゆくッ。





とことんトーコッ☆【159】

≪〜完〜≫



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