【158】

セイ、生真面目な３歳児。

今日も大好きなトーコちゃんに
その目が釘づけになっていた。


「トーコちゃん。
湯船の中に
石鹸を入れて遊んだりしたら
叱られるよ」

奔放なオンナは
オトコを不安にするッ。


「まあッ！
お風呂が泡だらけ！」

オンナの母親が
バスルームの惨状を
目の当たりにして。

「ごねんなさい！
僕が湯船の中に
石鹸を落としちゃったの！」

生真面目なオトコは
本能的にオンナをかばった。


「外国映画に出てくる
泡風呂みたいで
とっても素敵だわ！」

「え…」

「ママ
こういうの大好きよ！」


思わぬ展開に
オトコは戸惑い…。

「セイちゃんはいっつも
私の手柄を横取りするから
キライッ！」


「……」

セイ、生真面目な３歳児。

今日も愛するオンナのひと言を
真に受けてナミダする…。





とことんトーコッ☆【158】

≪〜完〜≫