【148】

縮みあがる気弱な牡蠣。

パパの同僚さんが今年も
帰省していた田舎から
牡蠣を送ってきてくれた。

「近所のスーパーで買う
特売の牡蠣はお鍋に入れると
すぐに縮むのに」

パパの同僚さんが
送ってくれる牡蠣は
火が通っても
おおきさが変わらない。

「安い牡蠣は
真水に近い塩水で洗って
水を吸わせて2倍近くにまで
膨らませてるからな」

普段は口にしない牡蠣を
セイが生のまま
美味しそうに食べていてッ。

「そうだったんだ…」

安いモノには
安いだけの理由があったッ。


「あら、ママはてっきり
人間といっしょで
プレッシャーに弱い牡蠣と
強い牡蠣がいるのだとばかり
思ってたから…」

縮みあがる
気の弱い牡蠣達には
いつも愛ある励ましをッ。

「ママの応援が
至らなかったせいじゃなくて
本当によかったわ!」

…ママが安堵に
ホッと胸を撫で下ろすッ。





とことんトーコッ☆【148】

≪〜完〜≫



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