【146】
3秒カップめん。
朝からセイと
TVゲームをしているけれど
私の運が悪いのか
機械の調子がおかしいのか
やるTVゲーム全てが
全戦全敗ッ。
「勝ち続けるのも
飽きてきたな〜」
なんてッ。
本気でダレているあたり
ホンットに
憎たらしいけれどッ
このまま
勝ち逃げされるワケには
行かなかったッ。
「ちょっと
小腹が空いてきたし」
「カップめん
今すぐ作ってくるから
今度はボクシングゲームで
もう1戦ッ!」
ゲームをやめたがるセイに
プライドをかなぐり捨てて
懸命の泣きを入れるッ。
「このボクシングゲーム
ワンラウンドが3分だから」
ラーメンの時間を
測らなくて済むなんて
「まさに一石二鳥ッ!」
ゴングと同時に
お湯を注いだカップめんに
フタをして
「いざ勝負!」
戦いをセイに挑んだら
カンカンカンッ!
わずか3秒で
ノックアウトされッ。
「セイのバカッ!
ラーメンの完成時間が
わからなくなったじゃないッ」
「…それは俺のせいなのか?」
連戦連勝のセイの眉間に
本日初めてのシワが寄ったッ。
とことんトーコッ☆【146】
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。