【226】
血は語る…。
ご近所のタドコロさんが
映画の券をくれたけどッ。
「血は語る…ッ」
このタイトルは
どう考えても
「絶対ッ
オカルト映画だと思うッ」
「あら、サスペンスかも
知れないわよ」
有名な俳優さんって
誰か出てるのかしら、って
ママは好奇心いっぱいに
セイにネット検索など
頼んだりしてッ。
「タドコロさん。
この映画の券
健康診断に行った先の病院の
受付で貰った、って
言ってたし」
「オカルトでなくても
ハッピーエンドのお話だとは
とてもじゃないけど
思えないッ」
どっちにしても
悪趣味な病院だッ。
「…確かに
トーコの言う通り
コレはかなり
悲惨な内容の映画だな」
セイが
パソコンの検索画面を
見ながら苦笑していて…。
「血は語る、って
やっぱり誰かが
死ぬ話なのッ!?
血とか相当
飛び散ってそう!?」
私はセイの背中越しに
そっと画面を
覗き込むッ。
「…血液検査で
コレステロールと血糖値が
異常に高かった患者の
ダイエット記録の映画…」
「ねえ、ねえ、それで
有名な俳優さんとかは
出てないの?」
…ママッ。
その券はタドコロさんに
返しましょう。
とことんトーコッ☆【226】
≪〜完〜≫
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