【140】

セイ、気のちいさい３歳児。

今日も大好きなトーコちゃんに
その目が釘づけになっていた。


「サンタさんってばッ
私が頼んだプレゼントを
どうして間違えるかなッ。

セイちゃんの
動物園のファミリー券は
ちゃんと間違わずに
入っているのにッ」


欲張りなオンナは

自分だけ希望が叶って
申し訳なさでいっぱいの
オトコの持ち物を
チェックするッ。


「…動物園。
トーコちゃんも
いっしょに行こうね」

小心なオトコは勇気を出して
オンナをデートに誘ってみた。


「ま、行ってもい〜けれどッ」


「本当にッ！？

本当に、本当にッ！？
本当にッッ！！！！！？」


「…私ッしつこい子は嫌いッ」

「うん、うん、うんッ」


「しつこいッ」

「…うんッ」


セイ、気のちいさい３歳児。

嬉しいオンナのＯ.Ｋに
今はただナミダする…。





とことんトーコッ☆【140】

≪〜完〜≫