【132】

世界進出の野望。

「これからの社会で
本当に必要とされるのは
トーコのような
身も心もタフな人材だよ」

次々と進路を決めていく
私の友達の話を聞いて

パパが
人生はこれからだ、って
あたたかいエールを
贈ってくれたッ。


「トーコは風邪もひかないし」

虫歯も好き嫌いもなく
胃腸も物凄く強くって

「どんな場所でも
すぐに眠れるから」

地球が滅亡しても
トーコだけはきっと
生き残っていけるわよ、って

ママも自慢の娘を
ママなりに
絶賛してくれたけどッ。


「……」

部屋に戻って
漢字のドリルの悲惨な結果を
いざ目の当たりにすると

「…今の日本には
こんな私を
必要としていくれる場所なんて
あるのだろうか」

やっぱり
自分の限界を痛感するッ。


「ママが言う通りッ」

視野を広げて

「私はもっとグローバルに
地球規模で活躍すべき人材
なのかもしれないッ」

生きるべき道を求めて
私は地図帳の世界地図を
手に取って開いてみるッ。


【どこに行っても
お前は変わるコトなく
とことんトーコ、だろうな】


「……」

私の考えそうなコトは
どこまでもお見通しのセイの
手書きのメッセージには

地球上最強の生命力を持つ
ゴキブリの絵が

しっかりと添えられていたッ。





とことんトーコッ☆【132】

≪〜完〜≫


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