【130】

カギを食べたトーコ?

ママは
失くしモノの名人だけどッ。

「トーコ。
ここに置いておいた
ウチのカギ知らない?」

ちいさなモノがなくなると
赤ちゃんの頃から
必ず私が真っ先に疑われたッ。


「トーコが
食べちゃったかもッ」

さもありなん。


足を掴まれ逆さにされて
ゆっさ、ゆさッ。

当時は
ちいさなモノが無くなる度に
みんな、真っ青になって
心配したらしいけどッ。


「ねえ、ホントに
トーコ、知らない?」

しつこく私を疑うママに

「さすがに
この歳になって
家のカギは食べませんからッ」

私はジョークで
返したつもりだった。

のにッ。


「おい、トーコ。
お前、ケツ上げてみろ」

「え」

セイに腕を掴まれ
私は強制的にソファーから
立ち上がらせられるッ。


お尻の下には

「…ママのカギッ」


「やっぱり今回も
トーコだったか」

パパが私の横で
懐かしそうに苦笑したッ。





とことんトーコッ☆【130】

≪〜完〜≫


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