【129】

タコとカメレオン。

自分のカラダを
接触しているモノと
同じ色に変色させて
その身を外敵から守るという。

「タコとカメレオンを
お見合いさせたら
どっちがどっちの色に
合わせるんだろう」

半分に色分けされるのか。

それとも間を取って
色が混じってしまうのか。

「カラダがおおきい方が
勝つのかな。

それとも好きになった方が
相手色に染まるとか？」

答えの出せない疑問に
いつまでも囚われている私に

「いつか２匹が
抱き合う日が来るとしたら
それはきっと２匹の
別れの日になるだろう」

トーコの考えるコトは
残酷だな、って
セイが意地悪く笑ってるッ。


海中で生活するタコと
陸上のカメレオンッ。

「生きて元気なまま
抱き合うコトのないふたりッ」


「遠〜回りしたけど〜
やあっと〜辿り着いたね〜♪」

セイが軽やかに歌いながら
私のアタマを
いい子いい子、したッ。





とことんトーコッ☆【129】

≪〜完〜≫