【125】
眠り姫の起こし方。
明日は大事なテスト。
眠気覚ましに、と
カフェオレを淹れに
セイがキッチンに行ったのを
いいコトに
「ふううううう」
鬼の居ぬ間にちょい休憩ッ。
問題集の上に突っ伏していると
コーヒーのいい匂いがしてきて
不覚にもつい
ウトウトしてしまっていたッ。
「トーコ、寝ちゃったの?」
ヤバイッ!!!!
「……」
寝てなどいない、と言い張って
さりげなく
顔を上げるべきかッ。
それとも
このまま知らんぷりして
眠ってしまうべきなのかッ。
「そんな無防備な顔して
居眠りしてたら
俺、イタズラしちゃうぞ〜」
「……」
セイの声が弾んでてッ。
…武器として準備されるのは
カラシか氷か
はたまたワサビかッ。
「ほら、起きて!
もうひと頑張り!」
眠り姫を起こす為に
チョイスされた
史上最強のその武器は
「……」
…王子様のやわらかな唇
だったッ。
とことんトーコッ☆【125】
≪〜完〜≫
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