【112】
体脂肪率、対策。
食欲の秋ッ。
美味しいモノの食べ過ぎか
体重がイッキに増加してッ。
「明日は新体操部で
体重と体脂肪の
チェックがあるッ!!!」
取りあえず
今日は朝から食事を抜いて
水も飲まずに
町内を必死で走ってきたと
ゆ〜のにッ。
「体重は殆ど変わらないのに
体脂肪率が
かえって増えてるッ!!!」
あああああ〜…。
頑張った成果が出ずに
私はその場に崩れ落ちるッ。
「水分を取らずに
走ってるんだから
当たり前だ」
セイが足で
洗面所に座り込んでいた私を
邪魔にしてッ。
「水分量の多い筋肉や血管は
電気を通すけど
水分を含まない脂肪組織は
ほとんど電気を通さない」
体脂肪率ってのは
その理論を基本に
割り出しているんだから
「体内の水分が
汗として排出されれば
当然、体脂肪率は増えるに
決まっているだろう」
…と、ゆ〜コトはッ!!!
「水をたくさん飲めば
体脂肪率はちいさくなる、って
コトだよね!?」
善は急げッ!
私はキッチンに駆け込んで
我慢していた水を
がぶ飲みするッ。
「…だけど、水を飲んだ分
体脂肪は一見減って見えても
体重は確実に増えるのよね?」
ママの冷静なツッコミに
水を飲む私の手も
ぴたり、と止まったッ。
「楽して痩せる道はない」
ヒトの話は最後まで聴け、と
言わんばかりに
セイが
ヒトの不幸を笑っている…。
とことんトーコッ☆【112】
≪〜完〜≫
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