【104】

好きな動物は…。

最近あんまり
エッチをしてあげないから
セイがとっても機嫌が悪いッ。

こんなときに限って
ケアレスミスだらけの
答案用紙が返ってきてッ。

ここは、何とか
セイの機嫌を
取っておきたいのだがッ。


「ねえ、パパ?」

ナンノが教えてくれた
機嫌を取る為の
とっておきの心理作戦を

まずは、パパで試してみるッ。


「パパは動物の中で
何が一番好き?」

「ゾウ、かな」

「どうして好きなの?」

ナンノ曰く。

好きな動物の好きな理由
ってゆ〜のは

そのヒト自身が
無意識に褒めて欲しいと
思っているポイント
だそうで。

「目がやさしいから、かなあ」

…当たってるかもッ。

私は
セイの機嫌を取るべく
セイの部屋を訪ねて

パパと同じ質問を
セイにした。


「……」

セイは黙って
読んでいた本を閉じて。

…ヤバイッ。

何でそんな
くだらない質問をして
俺の手を止めさせるんだ、って

てっきり怒られるのかと
思ったらッ。


「…強いて言えば
ウマとシカ。

精力絶倫で
たくましいから」


セイが私の顔を見て
ニヤリ、と笑うッ。


「そう言えば
数学と英語のテスト
今日、返ってきたんだよな?」

ぎくッ。

「自ら進んで
俺の部屋に来たんだ。

さぞかし
俺を悦ばせてくれる自信が
あるんだろう」


「……」

…馬、鹿と書いて
バカと読むッ。


精力自慢のセイが

期待の目で
私を見ていたッ。





とことんトーコッ☆【104】

≪〜完〜≫



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