【103】
歯が立たず!?
「トーコはちいさい頃から
ホント、好き嫌いとかなくて」
何でも食べる健康優良児。
「赤ちゃんの頃なんか
食べるのが大好きで」
硬いモノでも
何でもボリボリ。
「水槽の中に手を入れて
カメのエサまで
奪って食べちゃったコトも
あったんだから!」
…ママの我が子自慢に
毎度、毎度
穴があったら入りたくなるのは
私だけなのかッ。
「トーコに
エサを奪われただけで
カメ自体は
無事だったんだ?」
ママの想い出話に
余計なツッコミを入れながら
笑い転げているセイの
わき腹に
「いくら赤ちゃんでも
動いてるカメなんか
食べようとするワケ
ないじゃないッ」
思いッ切り
ツッコミの蹴りを
入れてやった。
のにッ!!!
「さすがのトーコも
甲羅までは
歯が立たなかったみたい」
なんてッ。
「…食べてはみたんだ?」
セイの笑顔が引きつってッ。
…ママの証言は
ときどき
私とその場の空気を
凍らせますッ。
とことんトーコッ☆【103】
≪〜完〜≫
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