【101】

湯船で溺れて笑う?

「会社のデスクに飾ってある
家族の写真を
秋のバージョンに
しようかと思ってね」

パパがなつかしいアルバムを
出してきた。

「赤ん坊の頃のトーコの
お宝写真がいっぱいだ」

パパが開いていたアルバムを
覗き込んでいた
意地悪なセイの目が輝いてッ。

「…ママは
幼いトーコのやるコト為すコト
全てが可愛くて
仕方がなかったみたいだから」

パパが何故だか苦笑するッ。


「また私をネタに
笑ってるんでしょッ!!!」

パパから
アルバムを取り上げると

中から、ひらり、と
アルバムに貼られていた
メモが落ちてきてッ。


【トーコ、もうすぐ1歳。

この子は
お風呂の中に沈んでも
上手に笑えます】


「…これ、ママの字だよね?」

我が子が湯船の中で転んで
ひっくり返っても

慌てず騒がず

ママはいつだって
ポジティブ・スィンキンッ。


「このオカルト写真
トーコは見ない方がいい」

笑いながら溺れる赤ちゃんッ。

…セイのその思いやりに
今は、ただ涙しますッッ。





とことんトーコッ☆【101】

≪〜完〜≫


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