【017】

究極のマゾ?

ナンノが貸してくれた
ガールズ雑誌。

リビングで読んでいた私から
取り上げて

「彼氏のSM診断…?」

セイが呆れ顔で
表紙の文字を読み上げるッ。


「別にッ。

その記事が読みたくて
借りたんじゃ
ないんだからねッ」


「そうだよな。

こんな診断に掛けなくても

俺がSかMか、なんて
一目瞭然だ」


…セイってば

私に対して
サディスティックな行いを
しているんだ、って

一応、自覚はあったんだ。


「淡白なトーコを
好きで居続ける俺って

ホンット
究極のマゾだと
自分でもそう思う」


「……」





とことんトーコッ☆【017】

≪〜完〜≫



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