【020】

崇高な花。

ママが
音楽教室の発表会の
お手伝いに行って

抱えきれないくらい
たくさんのお花を貰ってきた。


ヒマワリにガーベラに
グラジオラス。


「ママ、おおきな花瓶
お隣りで借りてくるわね」

ママが玄関先で
私に花束を預けて消える。


「トーコみたいに
華のないヤツを
飾り立てるには

その程度の花じゃ
あまりにも役不足だよな〜」


花束より
遥かに華のあるセイが

私から花束を取り上げた。


「…どうせ
私に似合う花なんて」

溜息をつこうとした
私のカラダを

セイが
ふんわり、抱きしめてきて。


「トーコのその腕に
抱えられるに
ふさわしいのは

俺という崇高な花だけだ」


私のカラダは
ナマイキな華花に

しっかりと包まれる。





とことんトーコッ☆【020】

≪〜完〜≫



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