【024】
欲深き七夕の願いゴト。
もうすぐ七夕。
各々が七夕飾りを持ち寄って
笹の葉に飾りつけるのが
ウチのマンションの
毎年恒例になっていて。
「短冊に願い事を
書いておいてね」
ママは
私とセイを家に残して
同じフロアの住人に
短冊を配りに出掛けて行った。
早速
ダイニングテーブルで
セイと向かい合って
短冊に願い事を書き連ねていく。
家族と友達の健康と安全に。
成績アップ。
新体操部のさらなる発展。
それから、それからッ
「担任の先生からも少しは
褒められますように…っと」
「…トーコってさ。
どこまでも欲深いよな」
「そ〜ゆ〜セイは
何てお願いしたのよッ」
「心願成就」
くのおおおおおおッ!
またしても四文字熟語かッ。
トイレに行くフリをして
そっと辞書を引いてみるッ。
…ココロの中で願ったコトは
必ず成し遂げられるように
ってッ!!
「どっちが欲深いんだかッ」
「…時間差のツッコミ。
御苦労さん」
とことんトーコッ☆【024】
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。